分散型動画共有プラットフォームのPeerTubeは、有志で設置された世界中のインスタンスを取りまとめたもの。それぞれのインスタンスで掲載動画の種類や運営方針が違うことから、視聴者が好みのものを選んで利用できるシステムになっている。
PeerTubeを好んで利用するユーザーもいる一方、多くの人にとって観たい動画がYouTubeほど豊富にないのも事実だろう。この弱点を克服しようとSourceHutは、コンテンツクリエイターへの支援を発表した。
承認されれば機材購入予算が受け取れる
SourceHutが、PeerTubeネットワーク上のコンテンツをブートストラップするために投入した資金は5000ドル(約54万円)。新規コンテンツクリエイターはメールで申請して承認されれば、200ドル(約2万円)が受け取れる。この予算は、撮影録音機材購入などに使うことができて、コンテンツクリエイターは定期的な動画アップロードが必要だ。申請の条件として、別のプラットフォームでコンテンツを公開していないことや、公開するコンテンツにはクリエイティブコモンズライセンスを使用することなどが挙げられている。
また、最低5本の動画を制作する必要があり、その後継続がむつかしいとなれば機材は返却することになる。
寄付プラットフォームLiberapayを利用
PeerTubeでは寄付プラットフォームのLiberapayが利用可能。ここでの収益が月20ドル(約2000円)以上になると、収益の25%までがクリエイター間で分配されるようだ。YouTubeのような広告収入は期待できないものの、分散型コミュニティの発展に貢献できることへのやりがいはあるだろう。
動画制作を始めようと考えていてPeerTubeの思想に賛同する方は、ぜひ応募してみることをおススメする。
参照元:The PeerTube content bootstrap fund/ SourceHut Blog