その後、無料提供期間をさらに延長したいとの思いからCAMPFIREにてクラウドファンディングを開始した。
プロジェクトの背景
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言で、飼い主にとっては病院へ行くべきか様子を見るべきか悩んだり、慢性疾患の動物の薬がほしいが病院へ行くのは不安だったりという状況がうまれている。また、動物病院にとっては不要な来院を避け院内感染のリスクを減らしたいとところだろう。同社はこういった状況を鑑み、ペット用オンライン相談・診療システム「みるペット」をβ版という早期段階で提供することを決定。
当初は2020年5月22日~7月31日の期間で飼い主利用料を無料とする予定だったが、この無料期間を延長しより多くの人に利用してもらうべく、5月13日よりCAMPFIREにてプロジェクトを開始した。
プロジェクト概要
同サービスは、利用登録から予約、相談・診療、決済、必要な場合は薬などの配送までオンラインで完結。ただし、日本獣医師会によると、動物医療でのオンライン診療は獣医師法第18条に規定された「無診察診療」に該当しない範囲内で実施しなければならず、初診でのオンライン診療は禁止とのこと。
したがって、はじめての先生に対してはオンライン「相談」のみ可能となるようだ。なお、すでに対面で受診したことがある疾患などに関してはオンライン診療が可能な場合があるとのこと。
同プロジェクトはAll-In方式で、目標金額を300万円とし2020年7月26日まで支援を受付中。リターンはさまざまで、支援者の名前や飼っているペットの写真を同社HPにスペシャルサンクスとして1年間掲載されるものや、本来必要なシステム利用料300円が3年間無料になる権利、動物病院向けには事務手数料割引などがある。
3名限定の300,000円支援のリターンは、飼っているペットを同社のイメージキャラクターのモチーフに採用するというユニークなものだ。
集まった資金はシステム維持に関する費用やパンフレットやポスターなどの動物病院で使用するための告知用ツール代に充てられるとのこと。
同社代表の浅沼直之氏は獣医師であり、現在も小動物医療に従事している。そのなかで、病気やケガが進行した状態で来院する動物や、来院の必要がある動物が来院できていないという状況を目の当たりにしたという。その理由を考えてみると飼い主の得られる情報の質や量の不足、来院の時間をとれない、来院する交通手段がないなどが浮かんできたようだ。その結果、同サービスの開発に至ったと開発経緯を語っている。
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