AIに繋がったセンサーが人の密集を感知し、ウイルス感染の危険が高いときには警告を発する。
新型コロナとの共存に向けて
新型コロナウイルスはまだ世界で猛威をふるっているが、一部の国や地域では感染対策が緩められ、企業活動が徐々に再開されつつある。今後、さらに多くの人が職場に戻るだろうが、その場合も「対人距離の確保」が重要となることに変わりはないはずだ。SmartEagle社が開発した「SmartEagle Distance Sensor」は、AIが光学センサーで室内の人の動きを追い、誰かが1.5m以内に接近したり、複数人の密集状態が生まれそうになると警告するシステム。新型コロナと共存しなければならない職場には、心強い味方だといえる。
警報音、ライト、スマホへの通知などで警告
光学センサーは複数のものが天井に貼り付けられる。AIはそこからの情報を総合して、人の位置と相互距離を判断。いわゆる「密」の状態が生まれそうになると、AIはあらかじめ決められたタイプの警告を発信する。例えば、部屋全体に何かの音を鳴らしたり、設置したシグナルランプの色を緑から赤へと変えたり、個人のスマホに通知を送ったりできるそう。
「SmartEagle Distance Sensor」の大きなメリットは、個人が専用のデバイスを身に付けないでいいことだ。対人距離を感知するシステムは他にもあるが、たいていはセンサーを仕込んだデバイスを各人が身につけておく必要がある。「SmartEagle Distance Sensor」はAIが全ての人の位置を追尾するので、特別なデバイスは必要ない。
また、事前登録のようなことも不要なので、職場だけでなく、不特定多数が訪れる一般の店舗、劇場、公共施設などでも使えるとのこと。
SmartEagle