スピーチの指導を受けるほどの思い切りがなくても、家庭にあるスマートスピーカーがその役割をになってくれるようになるかもしれない。
ペンシルバニア州立大学の研究チームは、Amazon Alexaプラットフォーム上で機能するコーチングツールを開発。検証により有用性が示されたようだ。
スピーチでの否定的な思考を修正してくれる
Amazon Alexaは質問すると答えてくれるものだったが、チームの開発したコーチングツールでは、ユーザーがスピーチに向かう姿勢に対してフィードバックを返してくれる。とりわけ、ユーザーがスピーチに不安を感じているときに効力を発揮し、否定的な思考を認識して修正するのを助けてくれるとのこと。人間のコーチのジャッジされることに抵抗ある方でも、相手がスマートスピーカーなら気兼ねなく練習ができる。
スピーチでの緊張緩和に
検証では、参加者はAlexaからコーチを受けた後、ARアプリ上の20人の聴衆を前に実際スピーチを実施した。結果、Alexaに親近感が感じられるツールの設計ほど、ユーザーの社交性が向上し、スピーチで緊張が和らげられたようだ。ちなみにこの研究結果は、ハワイで開催予定だった人間要因とコンピューティングシステムに関するカンファレンス「CHI 2020」で発表予定となっていたもの。要旨はWeb上に公開されている。
同ツールがAlexaプラットフォームに追加されれば、自宅にいながら人前で話す際のパフォーマンス向上が目指せて、需要は大きいに違いない。
参照元:Anxious about public speaking? Your smart speaker could help/ Penn State News