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Enterprise 宇宙開発Virgin Orbitの人工呼吸器が米FDAの緊急使用認可を取得、数日内に病院へ

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宇宙開発Virgin Orbitの人工呼吸器が米FDAの緊急使用認可を取得、数日内に病院へ

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新型コロナウイルス感染が重症化した場合に、多いとされている症状のひとつが呼吸困難だ。感染者の急増、そして重症患者の増加で医療機器、なかでも人工呼吸器の不足は各国で深刻となっている。

そうした事態に対応するべく、異業種のさまざまな企業が医療機器の生産に乗り出している。宇宙開発のVirgin Orbitもその1社で、23日手掛けてきた人工呼吸器が米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可を得たと発表した。数日以内に最初の100台が米国内の病院に納入される。

・カリフォルニア当局が分配

人工呼吸器に限らず、新たな医療機器は実際に使用する前にFDAによって安全性などを必ず審査される。その審査は数週間、数カ月、あるいは年単位になることもある。しかし現在は新型コロナによる緊急事態であり、FDAはその審査プロセスを短縮して「緊急」的に認可を出している。

今回Virgin Orbitが取得した認可も緊急使用が目的。この認可でもって医療機関に生産したばかりの人工呼吸器を納入することができるようになった。カリフォルニアに拠点を置く同社はまずは100台を同州の緊急医療サービス当局に搬入し、そこから必要とする病院に振り分けられる。

・週100台ペースで生産へ

米国では車メーカーが中心となって人工呼吸器の生産を進めている。その多くは車メーカーと医療機器メーカーがタグを組んでのものだが、Virgin Orbitは別のアプローチをとった。

カリフォルニア大学アーヴァイン校とテキサス大学オースティン校の専門家の指南を仰ぎながら「ブリッジ」という新しいタイプの人工呼吸器の製造だ。どう新しいかというと、簡単にいえば病院で通常使用される人工呼吸器の簡易版となっている。

ブリッジは症状が比較的軽めの患者の呼吸サポートに対応でき、こうした簡易版を活用することでフル装備の機器を重症患者に振り向けられる。同社によると、生産もさほど複雑ではないとのことで、今後は週100台ペースで生産できる見込みという。

Virgin Orbit

(文・Mizoguchi)
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