今回の打ち上げでStarlink衛星は420基(廃棄するプロトタイプの2基は除く)となり、イーロン・マスクによる最小カバレッジでサービスが提供できる基準(400基で最小カバレッジ、800基で中程度のカバレッジ)に到達したかたちだ。
・フェアリングは再利用のもの
Falcon 9の第1ステージ(ブースター)は4回目の再利用のもので、打ち上げ時にペイロードを保護するための先端カバー、フェアリングについても再利用のものとなる。
There are now 420 operational Starlink satellites 🛰 😉
— Elon Musk (@elonmusk) April 22, 2020
役目を終えると左右に分かれて落下するフェアリングを、海上に待機した回収船Ms. TreeとMs. Chiefが苦労してキャッチした(あるいはキャッチし損ねた)のを覚えているだろう。ちなみに、今回はソフトウェアアップデートのため、フェアリングをキャッチする場面は見られなかった。
・2020年中に衛星ブロードバンドサービス開始
3月18日に実施された前回のStarlinkミッションでは、エンジンの1つが予想外のタイミングで停止するトラブルが発生したが(Starlink衛星の配備には影響しなかった)、今回のミッションでは修正済み。打ち上げからブースターの回収、衛星配備までがスムーズに進められた。
Successful deployment of 60 Starlink satellites confirmed pic.twitter.com/h3e6QmKRue
— SpaceX (@SpaceX) April 22, 2020
SpaceXは2020年中に、まずは北米とカナダで衛星ブロードバンドサービスを開始し、その後もStarlink衛星を拡充しつづける。2021年には早々にサービスの範囲を全世界に広げる計画だ。
5月27日には、NASAの宇宙飛行士を乗せたCrewDragonの飛行テスト、「Demo-2」も控えており、SpaceXの前進は止められない。
参照元:StarLink Mission/ SpaceX