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情報スパイ問題を自ら防ごう スマホの位置情報にアクセスしてくるアプリを検知

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Lindqvistスマートフォンにさまざまなアプリをインストールして、便利で楽しいスマホライフを楽しんでいる人もいるだろう。ただし一方で、今までにどんなアプリをインストールしたのか、もはや把握しきれていない、なんていう状況に陥っているかもしれない。

先日報道された、NSA(アメリカ国家安全保障局)が個人のデータを収集しているというニュースは、まだ記憶に新しいだろう。自分のスマートフォンに、一体どんなアプリがアクセスしてきているのかわからず不安を感じているなら、Rutgers Universityの研究チームが開発した新しいアプリが役に立ってくれそうだ。

同大学のElectrical and Computer Engineeringの助教、Janne Lindqvist氏が率いるチームでは、どれだけAndroidアプリがユーザーの位置情報を追跡しているのかを研究してきた。そして、ユーザーの位置情報にアクセスしてきたアプリを検知する、新しいアプリツールの開発に至ったという。

ユーザーの位置情報へのアクセスを検出すると、画面上部に「Your location is accessed by Dictionary」といった具合にバナー表示がされて、ユーザーの注意を喚起する。これまでの既存のアプリでも、小さいアイコンが表示され、ユーザーに知らせる機能などがあったが、アイコンに気づかなかったり、そもそも表示が何を意味しているのかわかっていない人も少なくなかった。

Lindqvist氏のチームの調査結果によると、74%ものスマートフォンユーザーが位置情報を基盤としたサービスを利用している。また、Pew Researchのデータによると、2254人の回答者のうち5分の1にあたる人だけが、位置情報アクセス機能を停止させているという報告があるほか、ある調査では70%を超える人々が、位置情報の収集状況について知りたいと思っているという結果が報告されているようだ。

このアプリによって、各々のアプリ開発者はユーザーに関わる情報収集行為について、もっと明らかにしなくてはならず、責任をもたなくてはならないという意識改革が進むことが期待される。またユーザーは、どのようなアプリからアクセスを受けているのか自らきちんと認識し、どのアプリに情報収集行為を許可するのか、選択できる機会が与えられるようになる。これからの現代社会を生き抜くためには、無自覚に自分の情報を明け渡すのではなく、情報アクセスを自己管理できるようになることが必要になってくるだろう。

Janne Lindqvist

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