2010年にGoogleショッピングが登場したときは、ECプラットフォームが不要になるかも……とさえ考えたが実際はそうはいかなかった。
2012年よりGoogleショッピングへの商品掲載が有料化されたことで、小売業者にとってメリットがさらに小さなものに。今回の再無料化によって、大手ECプラットフォームに依らないEC基盤が確立すれば、小売業者にとってのライフラインとなる可能性もある。
・リアル店舗からECへの移行障壁を下げる
Googleのブログ記事によれば、今回、商品登録の無料化に踏み切ったモチベーションは、新型コロナウイルスにより事業継続の危機にさらされることになった小売業者への機会提供だ。消費者がリアル店舗へ足を運ぶ機会はこの先激減することが予想されるため、現在ECに参入していない小売業者含め、広く門戸を開くということだろう。
ECプラットフォームは利用料の負担が大きく、体力のない小売業者にとって参入のハードルが高い。
・年末までにグローバルでの展開目指す
Merchant Centerを通して登録した商品は、「Googleショッピング」タブの検索結果に表示されることになる。消費者にとっても、より豊富な選択肢から比較することができて有益だろう。需要が高まりネット上では在庫切れが目立つ商品も、現時点においては検索結果に上がってこないか、あるいはネットに掲載していない小売事業者が保有している可能性もあり、こうしたことによる機会損失も解消されそうだ。
Googleは4月末までにアメリカで商品登録の無料化を開始し、年末までにグローバルでの適用を目指しているとのこと。
参照元:It’s now free to sell on Google/ Google