開発者の1人は9歳の子どもをもつ父親。子どもの同級生が混雑したプールで溺れてしまい、周囲の誰も気づけなかったという痛ましい事故の体験から、このツールの開発を着想したという。
「iSwimband」は軽量のゴムヘッドバンド型のツールで、よちよち歩きの幼児から10代まで、幅広い世代の子どもの頭にフィットするように設計されている。ヘッドバンドはBluetoothで通信する機能があり、専用アプリを通じて、親のiPhoneやiPadなどのモバイルデバイスと同期する。
親は子どもの状況に合わせて、アラート設定をおこなうことができる。たとえば、よちよち歩きの子どもなら、水に入ったらアラートが送られるようにしたり、泳げる子どもなら、水中にいる時間のタイムリミットを設定したりできる。30メートル程度の距離まで網羅しており、1つのデバイスで最大8つの「iSwimband」をモニターできるという。また、水中眼鏡やキャップと併用することも可能。ヘッドバンド型だけでなく、腕に巻くリストバンド型のものもあるので、子どもの好みや体型に合わせて使い分けられそうだ。
楽しく元気に泳いでいるのか、それとも苦しくておぼれているのか、あなたには混雑したプールで子どもの状況を正確に見極める自信はあるだろうか。自信がないなら……このようなツールを賢く利用したいものである。
iSwimband