今回紹介する香港のスタートアップが開発した「Hyper×2」は、名刺ほどの大きさで重さはわずか50グラムと軽量小型でありながら、容量が4TBもあるスグレモノだ。
・進化の先端をいく性能
数年前に比べ、暮らしの中で大容量データを扱う機会が格段に増えた。また、スマホやアクションカメラなどの浸透で撮影が身近なものになるにつれ、保存場所に困ることも多くなっている。そのソリューションの1つがSSDだが、ここ1、2年で進化している。主に小型化と大容量化だが、そこにデータ転送高速化と丈夫さも加わったのがHyper×2だ。
・HD映画5本を30秒で転送
まずサイズはというと、76×57ミリとクレジットカードや名刺ほど。厚さはわずか9ミリでシャツの胸ポケットにも入れられる。ストレージ容量は4TBもある。少し前まで、容量は大きくても256GBや512GBのメモリカードが主流だっただけに、4TBのストレージを気軽に持ち歩くことができるというのは革新的だ。
また、屋外撮影などのシーンでの使用を想定して、高さ2.2メートルのところから落としても壊れない丈夫さを備えているのも心強い。
そしてトランスファースピードは読み込み1050MB/s、書き込み1000MB/sと、撮影した映像のデータを落とし込んだり、保存しているゲームにアクセスしたりするときかなりスムーズな体験になるのも売りだ。開発元によると、計27GBのHD映画5本のデータ転送にわずか30秒しかかからない。もちろんデータは暗号化処理されて保存される。
Hyper×2は現在クラウドファンディングサイトKickstarterで資金調達を展開していて、今なら329ドル(約3万5000円)の出資で入手できる。転送速度が若干落ちる容量2TBのタイプも用意されている。すでに目標額は達成し、5月13日まで出資を受け付けたのち、今年8月から発送が始まる見込みだ。
Hyper×2/Kickstarter