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インスタ創業者が米各州の新型コロナ感染状況を把握できるサイト「Rt.live」を公開

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新型コロナウイルス対応ではテクノロジーやデータ分析がさまざまなシーンで活用されている。スマホなどを活用して人や感染者の動きを追跡したり、遠隔診療を受けたりといったものがすでに各国で展開されている。

そうしたなか、最新の取り組みとなるのがInstagramの創業者2人が立ち上げたサイト「Rt.live」だ。新型コロナ感染拡大の状況を具体的な数値で把握できる。

・広がりを把握するツール


手掛けたのはインスタ創業者のKevin SystromとMike Kreiger氏のコンビ。Rt.liveは、新型コロナという世界を震撼させている病気の広がりを州ごとに把握するためのツールだ。

扱っているのは、1人のコロナ感染者から何人の感染者が生まれているかという数値。この数値が大きいほど鼠算式に感染者が増えていることを示し、逆に小さいと収束に向かっていることになる。

・危機意識の共有に

サイトでは各州の状況を1つにまとめたグラフと、各州それぞれのグラフが用意されていて、1人の感染者がウイルスを1人にうつした場合を「1」として基準にしている。

全州をまとめたグラフを見ると、2週間前はワシントン州をのぞいたほとんどの州では1以上、多いところでは2を超えていたが、先週は1を下回る州が増えた。そして4月18日現在のデータを見ると、ヴァーモント州やモンタナ州ではマイナス0.5以下と感染が広がっていない。その一方で、ジョージア州やノース・ダコタ州は1.5を超え、依然として感染が拡大していることがわかる。

多くの感染者と死者を出しているニューヨーク州のデータをみると、3月16日の4.47をピークに徐々に下がり、4月8日には1を切った。これは外出禁止令などが功を奏して拡散を抑えられていることを示している。

ただ、カリフォルニア州やアリゾナ州のように1を下回る期間があった後に再び上昇しているところもあり、感染拡大が再燃する可能性があることが示されている。

新型コロナの感染は第2波、第3波が予想されるだけに、こうしたツールで危機意識を共有するのは感染拡大を最小限に抑えるのに役立つはず。日本にも同種の都道府県別データ分析があるといい。

Rt.live

(文・Mizoguchi)

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