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スタンフォード大、新型コロナの必要病床数を予測する計算ツールを公開!

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新型コロナの患者数は指数関数的に増加することから、1週間後の必要病床数を予測するのは困難だ。一瞬でも準備が遅れるとただちに医療崩壊につながりかねない状況を重く見たスタンフォードのチームは、わずか数週間で計算ツールを開発したようだ。

スタンフォード大学の工学部と医学部の教員、学生から成る「SURF Stanford Medicine」のチームは、2つの計算ツールを公開し、医療崩壊を食い止めることに貢献する。

・入院患者が2倍になる可能性や何週間か先の重篤者数を割り出す

無症状および軽症の患者数が多く、PCRテストの実施数も限られていることから、地域で実際どれくらい新型コロナが蔓延しているかを把握するのがむつかしい。よって、将来どれくらいの患者が入院するかを予測するのも困難となる。

チームが開発の計算ツールは、こうした課題を考慮したものだ。州レベルで新型コロナによる入院数を予測するが、このとき州の人口や高齢者の人口、特定の疾患のもつ人の数などをもとに、入院者数を割り出す。

これにより、入院患者が2倍になる可能性や、何週間か先の特定の日の重篤者数を予測することもできるという。

・人工呼吸器や医療スタッフの不足を予測する

もう1つの計算ツールは、特定の病院での集中治療病床や人工呼吸器、医療スタッフの不足を予測する。

新型コロナ以外の疾患で入院する患者のデータも含めてCSV形式でアップロードする仕様になっていて、それぞれの患者が必要とする医療的ケアとその時期が見積もられる。そこから、モノやヒトが不足する可能性が高い時期を予測し、チャートに反映するとのこと。

今回極めてスピーディに開発されたこれらの計算ツールだが、SURFは長年にわたり、手術スケジュールを効率化するためのモデルを開発してきたのだという。新型コロナのもたらす不確実性を前に右往左往する我々にとって、同ツールのように具体的な予測を示してくれるソリューションが求められている。

参照元:Stanford engineers develop COVID-19 calculator to help hospitals prepare/ Stanford News

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