小型ロケット「LauncherOne」は、Cosmic Girlの主翼の下に設置され、上空で切り離される。
こうした型破りなオペレーションをうまく遂行するべく、ヴァージン・オービットは段階的にテストを重ねてきた。今回は、最終段階となるリハーサルを実施。最初の打ち上げテストに向けて計画を進める。
・新型コロナ対応で人工呼吸器も開発
ヴァージン・オービットは、離陸から高度の上昇、基地への帰還などといったCosmic Girlのテストと、LauncherOneの落下テストをそれぞれ慎重に進めてきた。ただここにきて、新型コロナウイルスの影響をもろに受け、計画の変更を余儀なくされたという。現在も従業員の90%はリモートワーク。この間ハードウェアとソフトウェアのテストや乗組員のトレーニングなどを実施した。
同社の技術を活かした新型コロナウイルス対応もしっかり行っていて、シンプルな人工呼吸器を開発している。専門家によるレビューや使用許可申請が同時並行して進められれ、デバイスはすでに量産フェーズに入っているようだ。
・液体窒素を注入したLauncherOneを搭載して飛行
こうした予定外のイベントにもかかわらず、ヴァージン・オービットは打ち上げテスト前のリハーサル、最終段階にこぎつけた。今回のリハーサルでは、LauncherOneを切り離す以外の一連の飛行計画が実行されたようだ。
Our flying launch pad has returned to base and our crew are all smiles. We’re putting the finishing touches on today’s successful cryogenic captive carry flight.
— Virgin Orbit (@Virgin_Orbit) April 12, 2020
LauncherOneは、本来の液体酸素の代わりに、トラブルが起こっても支障が少ない液体窒素が注入された(以前に実施されたリハーサルでは水が用いられた)。
同社アカウントによるTweetは、Cosmic Girlが無事基地に戻り、リハーサルがうまくいったことを示唆している。このままリハーサルが進められれば、年内にもLauncherOneの最初の打ち上げ姿が拝めるかもしれない。
参照元:Up-next-our-final-development-test/ Virgin Orbit