そして実際に自分自身や家族に疑わしい症状が出たとき、あるいは感染者と接触濃厚したことが分かったとき、多くの人はすぐに「検査はどこで受けられるか」をスマホなどで調べるはずだ。そのプロセスを簡単にし、素早い検査につなげようとAppleが検査場所のマップ表示を準備している。
・検査強化をサポート
感染を抑制するにはまず検査を徹底し、感染が判明した人を隔離してさらなる感染拡大を阻止することに尽きる。その第一段階である検査の強化をサポートしようというのがマップ表示の狙いだ。Appleのビジネス登録ページでは「Help others find help(人々が助けを見つけられるよう助けて)」と呼びかけている。つまり、検査が必要な人に情報を提供することで助けることになる、というわけだ。
・最寄りの検査場所を表示
登録ページでは、ヘルスケアプロバイダーやラボなどコロナ検査に対応しているところが住所や電話番号などの情報を提供し、それをApple側がレビューする。そして最終的にはAppleマップに特殊なアイコンで表示されるようになる。ユーザーは現在地から最も近い検査場所を探し出せ、もちろんそこまでの道順や距離なども確認できる。必要であれば足を運ぶ前に電話をかけて問い合わせることも可能。予約が必要か、医師の紹介状が必要かといったことも表示される見込みだ。
この取り組みが米国限定なのか、グローバルで行うのかといったことは示されておらず、Appleはただ「可能な限り早く、そして多くの検査機関を表示する」としている。
コロナ感染者が爆発的に増加する可能性は世界どこでもあり、そうした事態につながるリスクを抑制するのに情報提供でのサポートは役立つはずだ。
Apple
(文・Mizoguchi)