生産者の出店申し込みに対して審査体制を強化することで、申込みの翌営業日から出品ができるようになる。
速やかな出店を可能にする
同社は、新型コロナウイルス感染拡大により飲食店や学校、イベントなどへの出荷が滞り、過剰在庫を抱える生産者の販路確保をサポートすべく、販売する食材に「#新型コロナで困っています」というタグ付けを3月より開始。また、そのタグが付いた食材について「どうして困っているのか」や「おすすめの食べ方」をまとめた「フードレスキュー特集」を公開している。これにより、在庫に悩む生産者と購入することで応援したい消費者のマッチングが容易になった。
このたびの同ウイルスに伴う緊急事態宣言の発令により、飲食店などの休業が加速すると考えられ、生産者にとって新しい販路を確保することは急務となるだろう。
そこで同社は、2020年4月末までの期間、出店を申込んだ生産者の審査体制を強化すると決定。同社独自の審査基準で審査し、通過した生産者は申込みの翌営業日から出品できる体制を整えるとのこと(書類や申し込み情報に不備がない場合)。
ポケットマルシェを覗いてみた
同プラットフォームを見てみると、「#新型コロナで困っています」というタグを付けて販売されている食材が多数あった。例えば、岡山県岡山市のほうれん草とカラフルミニトマトのセットや千葉県旭市の活伊勢海老、佐賀県唐津市の希少なグレープフルーツなどだ。また、「フードレスキュー特集」には、主に都内の飲食店や直売所に提供していた黒あわび茸について、飲食店からの注文や直売所の客足の落ち込みにより廃棄もやむなしの厳しい状況であることと、バター醤油炒めや鍋物、ピザ、天ぷらなどの幅広い料理に使えるという情報が載っている。
実際に長野県岡谷市の生産者は、給食用に出荷していたほうれん草の販売先がなくなり同プラットフォームに出店。その結果、約1ヶ月で150kg分の注文が入ったと報告している。
同プラットフォームでは、これまでも生産者と消費者が直接コミュニケーションを取りながら食材の販売が行われてきた。販売時(購入時)だけでなく、消費者の手に届いたときや食べた後などに「ごちそうさま」を伝える投稿欄がある。緊急事態における同プラットフォームの有効性に期待したい。
PR TIMES