そんな人向けに、イギリスのスタートアップがこのほどリリースしたのが、スマートフォンで勘定を済ませられるアプリ「Flypay」だ。スマホのカメラでテーブルのQRコードやNFCタグをスキャンすれば、ものの1分で清算できるというものだ。
スキャンしてからアプリを立ち上げると、勘定の明細が表示されるので、支払い方法(クレジットカードまたはデビットカード)を選択する。グループでの会食で、割り勘にする場合も対応可能だ。単純に頭割りにしたり、それぞれが注文した品ごとに支払いをしたりすることもできる。
Flypayによると、店員を呼んでの支払いには平均10分かかるという。それに比べこのアプリでは1分と大幅に短縮できる。もちろん、客だけでなく、飲食店にとってもこのアプリを導入するメリットはある。まず、店員が勘定を持って行ったり来たりしなくてもよくなるので作業効率を高められるということ。それから、このアプリを介してユーザーにポイントや割引のサービスを提供し、リピーターにつなげられる可能性があるということだ。
最近では客がテーブルのタブレット端末を使って注文を行える飲食店が出てきているが、今後は “セルフ支払い”を導入する店も増えてくるかもしれない。Flypayはまだ始まったばかりでロンドン市内の数店でしか利用できないが、今後順次拡大する予定という。この種のサービスの成否は利用店舗数で左右される傾向があり、どれだけ多くの飲食店を取り込めるかが今後の鍵を握っているといえそうだ。
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