たくさんある他のチャットアプリと決定的に異なるのは、Omletは「ユーザーのデータはユーザーのもの」というアプローチで開発されていて、テキスト、写真、動画といったコンテンツの保存・管理場所をユーザー自身が選べる点だ。Omletのサーバーにはデータは2週間しか保存されず、ユーザーは自身のチャットアカウントをDropboxなどとリンクさせることができる。
また、他のプラットフォームが行っているようなデータ利用した収入化はしないとOmletは公表している。裏を返せば、多くの企業がデータを利用・販売している現実があるということだ。そのほかの面では、他のアプリと大きな違いはなく、テキストや写真、動画、絵文字などでやりとりを楽しめる。
モニカ・ラム教授と学生が開発したこのアプリ、台湾の大手エレクトロニクスメーカーASUSがスマートフォンZenFoneへの採用を決め、またスタンフォード大のiStanfordにも活用されている。まずはそうしたユーザーの反応で、プライバシー保護チャットアプリのニーズが測られることになる。しかし、個人レベルで一刻も早くプライバシーを確保したいという人はページをのぞいてみてほしい。
アプリは無料。iOSとAndroidに対応している。
Omlet