今回は同システムの実証実験として提供され、企業の提案から面談・選考をサポートすることで、実際に転職につながるのかを検証するとのこと。また、同時にソフトウェアエンジニア職種のモニターの募集も開始した。
Web上のすべての求人を網羅
同社の既存サービスのひとつに、オープンデータから個人のポートフォリオを自動生成する「LAPRAS」がある。機械学習とクローリング技術によって、技術情報共有サービスやSNSなどのアウトプットから個人のスキルや志向を自動収集・分析し、可視化するサービスだ。2020年2月に開発に着手した「Matching Intelligence」はクローリング技術の転用により、Web上で公開されているすべての求人情報を網羅することに成功。そして「LAPRAS」に蓄積された個人のスキルや志向性の情報と、キャリアやスキルに関するいくつかの質問への回答を解析し、膨大な求人情報の中から個人に最適な転職先を提案するのだ。なお、同システムはマッチングの結果を学習するため、だんだんとその精度を上げていくという。
実験フローとモニター募集要項
同実験では、モニターがまず構造化された質問に回答し、同システムがその回答と「LAPRAS」内の情報を解析して企業を提案。その後、モニターが提案された企業へのフィードバックを行い、それを踏まえて再度提案するというフローを複数回繰り返す。その中で興味を持った企業に関しては、同社がカジュアル面談をセッティングし、面談後にフィードバックをもらうという流れだ。ちなみに、これまでに同社内のソフトウェアエンジニアを対象に同様のキャリアコンサルティングを実施したところ、約60%から「カジュアル面談に参加したい」というフィードバックを得られたという。
2020年4月2日にクローズドβ版の提供を開始し、同時に約10名のモニターの募集を始めている。今回は、現在の職種もしくは転職後の希望職種をソフトウェアエンジニアに限定。具体的にはWeb、アプリ、インフラ、機械学習、データ、IoTなどのエンジニア、データサイエンティスト、プロダクトマネージャなどである。
このたびの実験では、企業の提案からカジュアル面談設定までを行い実際に転職に至るかを検証するため、モニターは転職を希望する人あるいは条件次第では転職するという意思のある人が望ましいとのこと。
同社は「あらゆる事象を必然化し、世の中のミスマッチをなくす」というミッションのもと、 膨大なオープンデータを活用し、個人の能力を本人以上に見出し、新たな可能性を提案している。
PR TIMES