・いつでもどこでも受講可能
7週間に及ぶ同コースは、アメリカ国内の大学によってVR形式で提供される初のMBAレベルのコースのひとつだとされており、コースに登録した20人の学生は世界中のどこからでも受講することが可能になる。生徒に必要なのは、コースへのサインアップとOculus VRヘッドセットのみ。VR空間での授業は、伝統的な講堂スタイルの講堂と屋外の公園の2箇所で実施。再現された空間は細かい部分まで同大学の様子を再現しており、例えば公園には、「Temple T」の文字が埋め込まれたベンチなども配置されている。学生は仮想アバターによって視覚化され、講師は仮想講堂の中央からライブストリーミングされる。
・オンラインコースの改善と期待
同コースは、高等教育におけるオンライン学習の成果を継続的に保つために発案されたアイデアだというが、VRを使用することで、オンライン教育の課題改善などにも効果を発揮しているという。例えば、オンライン授業で頻発しがちな「生徒の注意散漫」といった問題も、VRを活用することで注意喚起を促すことにつながる可能性も期待できる。「VRで気に入っている点は、学生が携帯電話やコンピュータに気を取られないことです。生徒がヘッドセットを外すと、アバターの頭が下がるので、どの生徒がヘッドセットを外して注意を払っていないかが分かります」と同大学はコメントしている。
同大学にとって初めてのVRコースだが今後もVRを積極的にコースに取り入れる姿勢を見せており、今後もどのようなコースがVRで提供されていくのか注目していきたい。
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