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覗き見されると画面が自動的にボヤけるiPhone、Appleが特許出願中

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混んだ電車の中で、後ろに立った人が自分のスマホを覗いているのでは、と心配になったことはないだろうか?

こうした覗き見を防止する新しい技術を、Appleが米国で特許出願している。

・顔面認証で覗く人の顔を判別

Appleが「Gaze-dependent display encryption(視線に応じた画面暗号化)」と呼ぶその覗き見防止システムは、顔面認証と視標追跡の技術を組み合わせたもの。視標とは視線の先にあるもののことで、眼球の動きを分析するソフトウエアを用いて、それを特定・追跡することができる。

特許出願中のシステムは、スマホ画面を見ている人の顔をカメラが捉え、まず最初に、ユーザー本人かどうかを判別する。本人以外の誰かが後ろに写っていた場合、それを覗き見している人と判断するわけだ。

すると、システムは自動的に画面をボヤかして、読めないようにしてしまう。ただし、ユーザー本人が見ている(読んでいる)狭い範囲は、視標追跡を利用して常に通常の状態に保っておく。こうすることで、ユーザーに支障なく覗き見だけをブロックできるようになる。

覗き見する人が、ユーザーが見ている部分を見つけてしまわないように、ボケ具合は自動調整されるとのこと。画面に映ったコンテンツの全体構成は見て取れるが、文字だけが微妙にボケるので、ピントの合った部分を見つけるのが非常に困難になるらしい。

また、文字をボカす以外にも、画像の色を変えたり変形させて判別できなくする場合もある。(Appleはこれらを総称して、画面の暗号化/display encryptionと呼んでいる)

・ポータブルデバイスに搭載

2018年9月10日に米国特許商標庁に出願され、今月12日に内容が公開されたこの技術は、iPhoneやiPadといったAppleのポータブルデバイス向けに考案されたと言っていいだろう。

出願書類には、開発の背景が説明されている。
ポータブルデバイスは、プライベートな情報や部外秘情報、時には重要な機密情報を閲覧するのに用いられる。それにもかかわらず、これらの(ポータブル)デバイスは、カフェや電車、バス、旅客機、空港などで使われており、画面に映った重要情報が、望まれない人間に覗き見される可能性がある。

米国特許商標庁

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