こうしたなか、アメリカ大手テック7社が共同で、詐欺や誤情報を排除すると宣言したのは心強い。ただ、どこまで機能するかに関してはまだ疑問が残り、実際Facebookではすでにエラーが見受けられるようだ。
・Facebookのスパム判定システムにバグ
A joint industry statement on COVID-19 from Microsoft, Facebook, Google, LinkedIn, Reddit, Twitter and YouTube: pic.twitter.com/uKEXvjMuBi
— Microsoft (@Microsoft) March 17, 2020
Facebook、Google、LinkedIn、Microsoft、Reddit、Twitter、YouTubeは3月17日に声明を発表。COVID-19への対応で、“詐欺や誤った情報に共同で対処し、プラットフォーム上のコンテンツの信頼性を高める”としている。
さっそくFacebookが、新型コロナに関する情報やリンクをスパム扱いにしているが、The Vergeの報告によれば“コロナウイルスとCOVID-19に関係のない投稿までスパムとして扱われていた”とのこと。
Facebook側も自動判定システムのバグを認め、現在は誤って削除された投稿は復元されているようだが、フェイクニュースや誤情報の判定が、自動判定システムや人間にとってむつかしいことに変わりはない。
・新型コロナの簡易的な診断方法や予防方法で誤情報
例えば、10秒息を止めることで新型コロナに感染しているか簡易的な診断ができる……といった内容の情報が、アメリカやインド、ナイジェリアのFacebook投稿で3万回以上シェアされたが、情報の出どころを見ると信頼してしまいそうになるだろう。さらに同投稿では、日本の医師からのアドバイスとして、15分に1回水を飲み、ウイルスを胃に送り込むことで感染を予防できる……といったティップスも紹介されているが(誰もが耳にしたことのあるのではないか)、これらの信憑性に関してWHOによりバッサリと否定されている。
このように実際、ファクトチェックが機能するまでには時間的ブランクを要することも多く、システムに頼るだけでなく自身で知識をアップデートしていく必要がありそうだ。
参照元:World Health Organization refutes viral claims that holding your breath can test for COVID-19/ AFP Fact Check