ただ、企業がネットを通じて物を売ることが従来に比べてずっと簡単になったとはいえ、一般個人がオンライン上でいざ物を売ろうとしても、多くの人にその販売情報を見てもらうのは存外難しいものだ。そんな個人同士の売買取引を容易にしたコミュニティが、シンガポール発のiPhone向けアプリ、Carousellのサービスだ。
Carousellを通じて、中古のアイテムからオリジナルのハンドメイド品まで、買い手は莫大な点数の中からお気に入りのアイテム、お気に入りのユーザーを見つけることができる。アプリの使い方も簡単で、売り手は販売したいアイテムの写真と概要を掲載し、アイテムのリストを作成するだけ。各ユーザーのプロフィールページ内に、ショーケースのようにセール品のリストが提示されるため、ページに来訪した人は、自分の気になるアイテムを一目で見て取ることができる。
さらにユニークなのが、最新のアップデートで導入予定の「chat to buy」機能だ。この機能によって、売り手と買い手が相互に交流をすることができ、オンラインの取引にありがちな疑問点をクリアにした、納得の買い物を実現してくれる。また、低品質の商品を売る悪質な売り手の蔓延を防ぎ、コミュニティ全体のモラル向上にもつながりそうだ。
Carousell