旅の情報を交換・共有できるサイトはたくさんあるが、Finderyはその土地のストーリーを伝え、共有することにフォーカスしている。そして、写真やビデオ、コメント、音などを直接地図に“貼り付け”するというアプローチはこれまでにないものだろう。
アプリを立ち上げて、気になる土地を検索すれば、マップ上にそうしたコメントや写真を見つけられる。そしてタップすれば詳細が閲覧できるという仕組みだ。情報提供や閲覧は誰でもでき、旅の参考にしてもいいし、単にまめ知識として楽しんでもいいだろう。マップへの張り付けは非公開に設定することもできる。
このアプリ、アイデアもさることながら、「Flickr」や「Hunch」の創業者Caterina Fake氏が手掛けている点でも注目される。Findery開発のきっかけは、Fake氏が住むサンフランシスコはヘイズ・バレーでの発見だ。辺り一帯を調べると、近くには映画化された作品「Interiew with a Vampire」を書いたAnne Rice氏の家や、 ロックバンドGrateful Deadが1960年代に住んだビクトリア朝風の建物があるなど、それまで知らなかった事実を見つけた。
メジャーではないかもしれないが、知ってなるほどと思うようなことや、その場に居合わせた人しか目にすることができない景色を誰かと共有するというのは嬉しいものだ。そんな土地にまつわるストーリーはおそらく無数にあり、そうした意味でFinderyは地に足をつけた視点で世界探検ができるアプリといえそうだ。アプリはApp Storeでダウンロードできる。
Findery