その乗車体験をより快適にすることに主眼を置いて開発されたタイプが登場した。米国のスタートアップが手掛けた「SPLACH」。両輪にサスペンションを搭載し、「振動を吸収してスムーズな乗り心地となる」とうたう。
・オフロード走行も
舗装された道でも多少の振動はあるが、路面がデコボコだったり、段差があったりするとスクータ―ではもろに衝撃を感じる。その衝撃を可能な限り和らげようと、SPLACHでは前後の両輪にサスペンションを搭載。開発元は「オフロードでも楽に乗れる」としている。実際にデコボコ道での乗車シーンをスローモーションで観ると、スクーターがしなるような動きをして、衝撃が吸収されているのがわかる。加えて、サスペンションはユーザーが好みによって度合いを調整できるようになっているという。
・傾斜25度の坂道をのぼれる
その他の特徴としては、SPLACHは折りたたみ式で、ものの10秒でコンパクトにできる点が挙げられる。バスや電車を降りた後にラストマイルを移動するのにうってつけだ。また、SPLACHは800WモーターのTurboモデルと、500 WモーターのRangerモデルの2つが用意されていて、Turboでは最高速度は時速45キロ、航続距離は30〜35キロとなっている。一方、Rangeの最高速度は時速40キロで、航続距離は50〜60キロだ。
いずれも傾斜25度の坂道をのぼることができ、ポール部分とデッキ部分にLEDライトを搭載している。
SPLACHは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達中。出資額は今ならTurboが799ドル(約8万5000円)〜、Rangerは699ドル(約7万4000円)〜となっている。すでに目標額は達成し、4月3日まで出資を受け付けたのち、6月にも発送が始まる見込みだ。
SPLACH/Indiegogo