革新性の象徴
このたび登場した「オルタ3」は、頭部や胴体部分の機械が露出され、顔は性別や年齢を感じさせないという特徴を持つアンドロイドだ。今回は、よりインパクトのある内容で5Gの凄さを表現すべく、「アンドロイド指揮者×オーケストラで通信速度の変遷を表現する」というコンセプトを決定し、5G高速通信の世界観を指揮で表現することとなったという。通常のオーケストラで指揮のスピードを変え、高速通信の世界観を表現するだけでもよかったが、「オルタ3」の存在が5Gの革新性やワクワク感を増大させるのではないかと考え、このたびの起用に至ったようだ。
動画では、「オルタ3」の指揮のスピードが3G、4G、5Gへと移り変わり、5Gのスピード感を3G、4Gと比較しつつ感じられる。早送りやCGは一切使用せず、オーケストラが「オルタ3」の指揮に応えて「G線上のアリア」を爆奏している圧巻の仕上がりだ。
人類の演奏速度の限界!?
動画は、暗闇にたたずむ「オルタ3」から始まり、オーケストラのメンバーのチューニング後、「G線上のアリア」の演奏がスタート。まず「オルタ3」は3G回線の通信速度をイメージした指揮を執るが、通常よりもゆったりとしたテンポにオーケストラのメンバーは少し戸惑いを見せる。演奏が2周目に突入すると、指揮は4G回線のスピードへと変化。このスピードは、「G線上のアリア」の標準的なテンポであるため、オーケストラの演奏に躍動感が生まれた。
そして3周目についに5G回線の速度へと変化する。指揮のスピードを5Gへと変える瞬間、「オルタ3」の表情もどことなく鋭い。5Gのスピードの指揮に合わせるオーケストラの演奏はダイナミックなクライマックスを迎えた。
演奏を終えたオーケストラのメンバーは、「オルタ3」の指や関節の動きまで繊細でリアルに驚いたという。また、5Gのスピードについて、音楽として破綻させず演奏できる限界の速さだとコメントした。
「オルタ3」は今後、音楽家でアンドロイド・オペラの発案者である渋谷慶一郎氏による「Scary Beauty(スケアリー・ビューティ)」の世界各地での公演、2020年8月に新国立劇場が特別企画として上演する新作オペラ「Super Angels」への参加や、世界各地でのアートビエンナーレへの出展が予定されている。
動画「爆奏オーケストラ」はこちら
PR TIMES