大量生産のEVでモーターを3つ搭載するモデルは世界初という。加速性能や機動性が大幅にアップしている。
・4.5秒で時速100キロに
e-tron Sはフロントに124kWのモーター1つ、そしてリアに計1964kWのモーター2つを搭載する。最大出力は370kW、最大トルクは973Nm(717.6 lb-ft)だ。その結果、静止した状態からアクセルを踏み込んで時速100キロに達するまでわずか4.5秒しかかからず、スポーツカー並みの加速性能を誇る。ただし、最高速度は電子制御で210キロとなっている。
・滑りやすい路面でも安定
同社によると、モーターを3つ搭載することで加速性能が向上するだけでなく、機動性もアップするという。たとえば、速いスピードでのコーナーリングも安定し、またドリフト走行もしっかりコントロールできる。ドリフト走行などは多くの人は普段無縁だろうが、日常使いで役立つのは水たまりや凍った路面など滑りやすい状況でも安定した走行になる点だろう。モーターが後部に2つあることで牽引力が働き、スピンしにくくなる。
充電は150kW出力の急速充電に対応し、30分でバッテリー残量5%から80%にチャージできるとのこと。
e-tron Sモデルはまさに、二酸化炭素を排出せずにクリーンに車に乗り、かつ高スペックな走りも楽しみたいという人向け。発売日や価格などは今後発表される。
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