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サムスン強し。2019年通年のスマートフォン世界市場シェアを振り返る

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2020年のスタートから2ヶ月弱、5G対応や折りたたみ型の新機種発表でにぎわうスマートフォン業界。今回は、米国のIDC社の調査結果に基づいて、2019年通年のスマートフォン世界市場シェアを振り返る。

2019年通年におけるシェア1位に輝いたのは、韓国のサムスン。前年に引き続きシェア率20%超での戴冠となり、変わらぬ強さを見せつけた格好だ。次いで2位が中国のファーウェイ、3位が米国のAppleとなっている。

2019年におけるトップ3社の主な動き

まずスマートフォン業界全体で見てみると、2019年通年の出荷台数として約13億7,100万台を記録。前年は約14億260万台を記録しているため、やや伸び悩んだ形となった。今年は、5G通信のような新しいテクノロジーに対して、業界全体の起爆剤としての大きな期待がかかる。

通年シェア1位のサムスンは、2019年全体で約2億9,570万台の出荷台数を記録した。約21.6%のシェア率を誇り、2019年に出荷されたスマートフォンのうち、実に5台に1台はサムスンのものとなる計算だ。前年のシェア率は約20.8%だったため、堅調に業績を伸ばしていることがうかがえる。

四半期ごとの好不調の波も小さく、安定した業績を残した。強さの要因としては、ハイエンドからローエンドモデルまで、幅広いラインナップの製品を取り揃えていることが大きいだろう。

2019年にサムスンがリリースしたハイエンドモデルとしては、Galaxy S10やGalaxy Note10シリーズが挙げられる。特に後者は、昨年の秋モデルとして日本でも発売され、注目を浴びたことが記憶に新しい。そして、ローエンドモデルとしてはGalaxy Aシリーズを展開。同シリーズにおけるGalaxy A50やGalaxy A70といった機種を中心に、インドなどの新興国市場で人気を集めた。通年シェア2位のファーウェイは、2019年全体で約2億4,060万台の出荷台数を記録した。シェア率は約17.6%だ。注目すべきは伸び率で、約14.7%のシェア率だった前年と比べ、大幅な業績アップを達成している。また、この勢いによってAppleとの順位を逆転し、2位への浮上を実現した。

こちらもサムスン同様、バランスの良い商品群が奏功した形。2019年にリリースされた新機種としてはP30シリーズが挙げられるが、ニーズに合わせて性能や価格の異なるモデルを展開し、幅広い顧客層の獲得に成功した。

ただし、2019年はファーウェイにとって激動の1年でもあった。順調な滑り出しを見せていた同社に激震が走ったのは、同年5月のこと。対米関係の悪化によって、Google系サービスの搭載が制限され、ファーウェイがグローバル市場よりも中国市場に注力するきっかけとなった。その後、ナショナリズムの高揚に助けられたこともあって中国国内での出荷台数が増加し、業績向上につながっている。

そして、通年シェア率3位のAppleは、2019年全体で約1億9,100万台の出荷台数を記録。シェア率は約13.9%となっている。2018年におけるシェア率は約14.9%で、トップ3社の中では唯一、前年から数字を落とす形となってしまった。

2019年の上半期は低調な出荷台数に苦しんだAppleだったが、同年下半期にリリースされた新しいiPhone 11シリーズが好評。同社の強いブランド力を誇示する形となっている。

今後の展望

一年を通して抜群の安定感を誇った王者サムスン。最近では折りたたみ型スマートフォンも発売し、優れた製品開発力を武器に、今後も揺るぎない強さが予想される。

勢いを見せた2位ファーウェイは、強い逆風にさらされている現状だ。Google系サービスの非搭載により、グローバル市場での苦戦は続くだろう。同社は、Google系サービスに頼らない独自のプラットフォーム構築を急いでいるが、依然として発展途上という印象は否めない。

Appleは、新しいiPhone 11シリーズの好調に依存する部分が大きい。噂されているiPhone SEシリーズの新機種が発表されれば、強力な追い風となる可能性がある。

業界全体としては、現在世界中で猛威をふるっているコロナウイルスの影響によって、2020年第1四半期のスマートフォン出荷台数は大幅に停滞。特に、ウイルス発生源の中国における影響は甚大だ。新製品の発表予定を変更する企業も相次いでおり、2020年の通年実績への影響も免れないだろう。

IDC

(文・早川あさひ)
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