・省人化・効率化に効果あり?
今回の実験が行われるのは、「富士通新川崎テクノロジースクエア(TS)」(神奈川県川崎市)。同店舗は、富士通株式会社新川崎テクノロジースクエアに勤務する従業員専用の店舗で、同店舗において、システム・店舗オペレーション・防犯・物流面の課題、売上の推移、顧客の声などを検証した上で、今夏には新たな店舗で一般の顧客への利用の展開を検討するという。
同店の従業員は弁当やおにぎり、ドリンクなど商品の品出し作業を行うものの、レジ業務は一切行わないのが特徴。店内に設置されたカメラでお客様の動きを確認し、商品が置かれた棚のセンサーと合わせることで、顧客がどの商品をいくつ手にとったのかを判別し、店舗を出ると自動的に決済される仕組み。レジに並ぶことなくウォークスルーで簡単に買い物ができ、店舗にとっては、レジ対応の省人化による生産性向上やピーク時間帯の機会ロスの削減につながるという。
・デジタル技術を積極活用しているローソン
同店舗には、レジなし店舗システム、入店、決済アプリ、マルチ生体認証といった最新の技術が導入されている。これまでにもローソンは、店舗従業員を介さないセルフレジの導入に加え、スマホ上にバーコードを表示して決済する各種バーコード決済サービスなど様々な決済手段を導入してきた。
また、店舗従業員の作業軽減を目的にした自動釣銭機付レジの全店導入や深夜省力化実験など、デジタル技術を活用した取り組みを積極的に進めている。
これまでにも、東日本旅客鉄道とJR東日本スタートアップが、無人キオスクの実証実験を行うなど、無人レジ店舗には各社が注目している模様。今後も無人レジ店舗への注目と期待はますます高まっていくのではないだろうか。
ローソン