消費者にとって電動の乗り物で最も注意がいくのが航続距離だが、前モデルよりも距離は伸び、街乗りで323キロ、高速道路走行で166キロとなった。フェアリングを搭載するなどデザイン的にも新しくなった。
・前モデルをベースに
ガソリンで走行するバイク市場は縮小の一途を辿っているが、電動タイプに関しては昨年、老舗バイクメーカーのHarley-DavidsonがLiveWireを発売するなど盛り上がりをみせている。そうした需要を取り込もうとZero Motorcyclesが今回投入するのがSR/Sだ。前モデルSR/Fをベースにして開発され、実際、同じプラットフォームを活用している。バッテリーエンジンも同じだ。
・空気抵抗を抑制
ではどうやって航続距離を伸ばしているのかというと、フルフェアリングが加わったのが大きい。いわゆるバイクに「覆い」を加えることで、空気抵抗を減らしている。ただし、フェアリングの追加で重量はSR/Fよりも9キロ重い約220キロになった。その他のスペックはというと、最高出力は100馬力、最大トルク140ft-lbで、最高スピードは時速約200キロだ。
SR/Sはベーシックモデルとプレミアムモデルの2つが用意され、フル充電所要時間はそれぞれ異なる。ベースモデルでは通常のチャージャーで4時間、6KW出力の急速充電で1.3時間。一方、プレミアムモデルでは所要時間は短縮され、通常充電で2時間、急速充電で1時間となる。
気になる価格はというと、ベースモデルが1万9995ドル(約225万円)、プレミアムモデルが2万1995ドル(約247万円)。航続距離をさらに伸ばしたい人向けに追加バッテリーも用意されていて、こちらは2895ドル(約32万円)となっている。
Zero Motorcycles