このほどJetmanのスタントがアラブ首長国連邦・ドバイで開催中のExpo 2020 Dubaiで行われ、高度1828メートルまでの飛行に成功した。
・両脇にジェットエンジン
Jetmanは翼のような形状のパワードスーツを着用し、スタントマンの両脇にくるジェットエンジンで推進力を得ている。最大の特徴は、滑走路などを必要とせず、立った状態から飛べること。鳥のように滑空したり、ホバリングしたりすることも可能だ。公開された動画を観ると、確かにスタントマンの体がふわりと浮き、浮いた状態で横移動してから瞬く間にアーチを描くように一気に上昇している。
・平均速度は時速240キロ
Jetmanチームによると、スタントマンはVince Reffetさん。これまでは高度の場所に設置したプラットフォームからの飛行のみを行っていて、地上からのスタートは初めての試みだった。もちろん、本番までに何十回となく離着陸などの訓練を行なったとのこと。本番での平均飛行速度は時速240キロほどで、わずか30秒で今回の最高高度1828メートルに達した。そしてパラシュートを使って下降し、計3分の飛行を終えて無事に着陸した。
Jetmanチームはこれまでも飛行を行っているが、今回の1828メートルはこれまでで最高の高度という。今後の目標としては「パラシュートなしで下降すること」を挙げている。
Jetman Dubai
(文・Mizoguchi)