海外・国内のベンチャー系ニュースサイト | TECHABLE

TECHABLE

Tech 360度8KVR、8Kワイド、マルチアングル映像を生成・配信するクラウドシステム登場

Tech

360度8KVR、8Kワイド、マルチアングル映像を生成・配信するクラウドシステム登場

SHARE ON

このエントリーをはてなブックマークに追加
株式会社NTTドコモは、複数のカメラ映像をクラウド上のサーバーで360度8KVR、8Kワイド、マルチアングル映像としてリアルタイムに生成できるライブ映像配信クラウドシステムを開発。同システム活用のリアルタイム8Kワイド・マルチアングル配信の第1弾として、プロ野球オープン戦のライブ中継を実施する。

複数の視聴スタイルに対応

これまで、VR、ワイド、マルチアングルのリアルタイムな映像配信には、その会場内に、複数のカメラ映像を視聴方法に合わせて加工する映像処理装置を設置する必要があった。そのため、同装置の設置場所が確保できないなどの理由でリアルタイム映像配信ができないケースが発生。

同社は、2019年2月に360度8KVRのリアルタイムライブ映像配信クラウドシステムを開発しており、このたび複数の動画をつなぎ合わせるリアルタイムスティッチング処理などの技術を拡張したことで、8Kワイド・マルチアングルの視聴方式にも対応できる同システムを開発。これにより、多様な視聴スタイルに対応したリアルタイム映像配信が可能となる。

高臨場感とミキサー感を体感

同システムを活用したリアルタイム8Kワイド・マルチアングル配信の第1弾として、2020年3月15日14:00から、マツダスタジアムで行われる「プロ野球オープン戦 広島東洋カープ 対 福岡ソフトバンクホークス」のライブ中継「Veryカープ!Neo Live Viewing」を実施する。

試合の様子を、広島市のドコモ5Gオープンラボ HIROSHIMAのライブビューイング会場で8Kワイド、マルチアングル視聴でリアルタイムに観戦できるようだ。

今回はスタジアムで撮影した複数の映像・音声をリアルタイムエンコードでクラウドサーバーに光回線を用いてアップロード。クラウドサーバー上で、リアルタイムスティッチング処理、映像同期処理、高効率配信処理、並列処理、複数の配信方式に対応し、5Gを用いて映像を配信する予定だという。

8Kワイドでは、3台の一眼レフカメラの映像をリアルタイムスティッチング技術を活かし120度の8K映像としてリアルタイムに生成し、ヤマハの立体音響技術「ViReal(バイリアル)」を採用したことで高臨場感なパブリックビューイングを実現。

また、マルチアングルでは、中国放送と連携し、局の複数カメラの中継映像をリアルタイムで処理、ライブ配信するようだ。視聴者は自分の好きなアングルに遅延なく切り替えられるという。

なお、同中継は招待制であり、応募者多数の場合は抽選となるとのこと。

株式会社NTTドコモ

関連記事

Techableの最新情報をお届けします。
前の記事
次の記事

#関連キーワード


WHAT'S NEW

最新情報