Nikolaが得意とする燃料電池を搭載するタイプと、他の電気自動車同様にバッテリーで走行するタイプを提供し、燃料電池とバッテリーの組み合わせでは航続距離は966キロになるという。
・ボタンでモード切り替え
Nikolaは最初に燃料電池タイプの大型トラックを開発し、その後バッテリータイプを発表した。そうした経緯を考えると、Badgerで燃料電池、バッテリーの両方に対応するのは不自然なことではない。発表によると、5人乗りのBadgerは906馬力とパワフルで、バッテリーのみだと航続距離は482キロ。しかし燃料電池と組み合わせると966キロへと倍増する。両方を搭載するタイプではボタン一つでモードを切り替えできるようにする。
・今年予約受け付け開始
加速性能はというと、静止した状態からわずか2.9秒で時速96キロに到達する。最大トルクは980ft/lbs、牽引重量は8000ポンド(約3630キロ)だ。NikolaはBadgerをOEM生産する方針で、パートナー企業は間もなく発表するとのこと。台数限定で今年中に予約の受け付けを開始する見込みだ。
Teslaのライバルと評されるNikolaだが、Tesla、Rivian、Ford、General Motorsなどに続く電動ピックアップトラック参入となる。ピックアップは北米では人気車種。各社とも予約は好調のようで、今後は激しい競争が予想される。
一方で、Nikolaは燃料電池の原料となる水素を供給するステーションを北米700カ所に設置する計画も明らかにした。こちらはBadgerのみならずトラックを販促する上でも重要なインフラとなる。
Nikola
(文・Mizoguchi)