PWAとはネイティブアプリのように振る舞うWebアプリのこと。通常のWebアプリよりも起動が早く、プッシュ通知も受け取れるといったメリットがあることから、Google周りから広がりを見せている。
MicrosoftもOutlookのPWA化を進めるなど、これに積極的に乗っかっているが、最近アプリに情報を受け渡す仕様に関してGitHubに投稿している。
・ブラウザとPWAをシームレスに統合
Androidだけでなく、Windows 10などでも利用できるPWAだが、その実態はHTMLやCSSといったブラウザ技術だ。インストールされたPWAは、「web+music://」「ms-word://」いったURLの入力でも開くことができる。MicrosoftのEdge開発者による投稿は、マニフェストベースの情報受け渡しにより、ブラウザとPWAをシームレスに統合しようとのもの。
PWAは、ブラウザやネイティブアプリからハイパーリンクをクリックするだけで呼び出せて便利だ。このとき受け渡される情報は、例えばYouTube Musicであれば曲のIDだったり、ワードであればページのIDだったりする。
・OSごとのUIが設定できる
マニフェストベースの情報受け渡しは、Webアプリでの既存のものに比べて開発のカスタマイズが効くようで、例えば処理中に表示するアイコンなんかをOSごとのUIが設定できようだ。なお、ユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)版Officeなんかの競合アプリがインストールされている場合は、どのアプリを起動するかをユーザーが選ぶことになる。
こうしたMicrosoftの取り組みが実れば、Androidタブレットでもシームレスにパワポ資料を開いて編集したり、Outlookでメールを処理したりができるようになりそうだ。
参照元:URL Protocol Handler Registration for PWAs/ GitHub