・潜在的な健康問題の特定や運動能力改善が可能
この新デバイスは、ユーザーの体の化学的性質を監視することで、脱水症状などの潜在的な健康問題の特定や運動能力改善などを行える画期的なもの。デバイスの仕組みは以下のとおりだ。デバイス背面にある化学センサーが埋め込まれたのストリップがユーザーの肌の汗に触れると、ストリップ内のセンサーがデータを収集。デバイス内のハードウェアがそのデータを分析して、結果をユーザーのスマホまたはスマートウォッチに送信する。幅広い代謝物を、ほぼリアルタイムにテストできるのが特徴だ。
サイズは時計サイズ。研究者らはユーザーが使いやすいポータブルサイズのものを作成したが、その能力は代謝物のレベル測定に研究所などで使用されている大型電気機器4台分に相当する。
・ 監視する代謝物はカスタマイズ可能
今回、研究チームは汗をテストして、グルコースと乳酸、pHと温度を監視したが、監視する代謝物はカスタマイズ可能。デバイス価格は明らかにされていないが、最低でも1日使えるストリップの値段は糖尿病患者が使用するグルコースストリップと同程度とのこと。現在、研究チームはさまざまな条件での着用と、長期間使用する場合の継続的監視について、さらなる研究を行うとともに、商品化に向けて産業パートナーを探している。
当研究は、アメリカ国立科学財団が資金提供を行うAdvanced Self-Powered Systems of Integrated Sensors and Technologies (ASSIST) Centerの助成金を受けて実施された。
North Carolina State University