現在、さまざまなウェアラブルツールが次々と登場しており、ランニングをトラッキングしたり、燃焼カロリーを測定したりする機能があるが、「Taptool」はウェアラブルツールといっても着眼点が少し異なっている。これは指先に装着して、タッチスクリーン操作をしやすくするためのものだ。
一見、櫛のような形状をしているこのツールは、伝導性の物質で作られていて、薄い手袋の上から装着して使用することも可能だという。スマートフォンはどうしてもスクリーンに直接指で触れて操作するため、雑菌が付着したり、指紋や脂などの汚れが残って画面が見にくくなる欠点がある。「Taptool」を指先につけて操作すれば、直接指で触ることがなくなり、衛生的かつクリアな状態でスクリーン画面をキープできるようになる。「他の人のデバイスをちょっと借りたい」、あるいは公共の場にあるタッチスクリーンを操作するような場合も、これを付けて操作すれば、使用後にいちいち手洗いをする必要もないかもしれない。
ネイルなどをしていて爪が長い人や、指が太い人は、これまでタッチスクリーンの操作に苦労したこともあるだろう。「Taptool」を指先にはめることで、今まで以上に正確にスクリーンをタッチできるようになるはずだ。また、医療関係者が施術中に、ゴム手袋を装着したまま、タッチスクリーンデバイスを操作するような使い方も考えられそうだ。
このツールは水洗いが可能で、4タイプのサイズ展開を検討しているという。資金調達プラットフォームKickstarterで投資資金を集めた「Taptool」は、2014年7月に提供開始を予定している。
Taptool