人とアバターがリアルタイムに会話する
同実験は、5Gプレサービス環境を構築した空港に置かれたディスプレイにアバターを表示し、利用客の案内を行うというものだ。利用客の音声データや映像データを遠隔地にいるオペレーターに伝送し、対応するオペレーターの声と動作をアバターに即変換することで、利用客とアバターのリアルタイムな会話を成立させるという。成田国際空港第3ターミナル2階の保安検査場前にて、2020年2月3日~3月27日(3月2日を除く )の平日14:00~15:00の1時間で実施予定。同実験を通じて、5G通信の実用性や「遠隔アバター案内」への利用者のニーズを検証し、商用化に向けた最適化を図るとのこと。
どこからでも案内業務ができる
将来的に「遠隔アバター案内」を導入することで、居住地や服装を問わず遠隔地からの案内業務が可能となり、空港スタッフの採用機会の拡大が期待されている。また、OB・OGスタッフのノウハウの活用や多言語対応など案内品質の向上、緊急時における案内ディスプレイなどの設置場所の変更なども視野に入れているという。さらにドコモは、有人対応・多言語対応の案内を必要とする他業界への展開も検討していくとのことだ。同実験において、ドコモは5Gプレサービス環境の提供および5Gプレサービス対応端末等機器設備の貸与、成田国際空港は、実証実験エリアの提供および案内スタッフの確保、シーエスレポーターズはXR活用した日本アニメのデジタルグッズ販売と技術研究を行う同社の専属チーム「Gugenka」によるアバターキャラクターの製作およびアバター案内システムの構築をそれぞれ担った。
株式会社NTTドコモ