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視点によるiPad Pro操作を可能にする世界初のアクセサリー「Skyle」登場

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病気や怪我で身体、特に手が自由に動かせない人はあらゆる動作に困難を伴う。そのひとつを解決するガジェットが発表された。

米Inclusive Technologyが開発した「Skyle」だ。見つめるだけでiPad Proのスクリーンを操作できるという、世界初のiPad Pro(12.9インチ)用アイトラッカーだ。

・スキャナー2つ搭載

SkyleはiPad Proを収めるケースと、アプリで構成される。ケースは、通常のものよりも大きい。これはアイトラッキング用の2つのスキャナーなどを搭載しているためで、これらスキャナーがユーザーの目がどこを見ているのかを正確にとらえ、デバイス側に伝達する。

つまりSkyleを装着するとiPad Proが「重度障害者用意思伝達装置(AAC)」となり、ユーザーは固定された端末のスクリーンを見つめるだけでアイコンをタップしたりできるようになる。しかもシングルタップだけでなくダブルタップ、タップ&ホールドの操作にも対応するのだという。

SkyleはiPadから電源をとるようにデザインされていて、追加で電源ケーブルをつなげる必要はない。

・生活の質向上に

Skyleでは、AACプロトコルで開発されている特別なアプリはもちろんのこと、通常のアプリも視線で操作できるようになる。なので、人の手を借りることなくメールやメッセージ、ビデオ電話で家族や友人とコミュニケーションをとったり、簡単なゲームを楽しんだりできる。

また、EnvirONなど環境制御アプリをダウンロードすると、テレビやライト、カーテンなど互換性のあるさまざまなスマート家電を操作できるようになり、生活の質や自立性の向上に貢献する。

開発元によると、脳性小児麻痺や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、レット症候群、そのほか脊椎損傷などで身体が不自由な人の利用を想定しているとのこと。

SkyleはすでにInclusive Technologyのウェブサイトで販売されていて価格は2995ドル(約33万円)となっている。

Inclusive Technology Press Release

(文・Mizoguchi)

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