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コロナウイルスの感染マップを公開のジョンズ・ホプキンス大、ハイリスク空港50を予測

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Screenshot: GIS Dashboard by JHU

Screenshot: GIS Dashboard by JHU



偽の死亡予測など情報が錯綜するなか、ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームは、データに基づいてコロナウイルスの感染状況を視覚化している。

23日に公開した感染マップでは、ほぼリアルタイムに世界の感染者数を知ることができて、アメリカ大手メディアのソースとしても用いられているようだ。

同研究チームは、コロナウイルス感染に関する予測も発表しており、中国以外のハイリスク空港50をリスト化している。

・信頼性の高いデータをリアルタイムマップに反映

感染マップを定期的に確認していると、数カ月かけて数千人に広がったSARSと比較しても感染者数増加のスピードが著しく速いのがわかる。

マップ上のサークルをクリックすると、当該地域での感染者数と死亡者数、回復者数が確認できてデータはダウンロードも可能とのこと。

ちなみに、同マップに用いられている統計データは、世界保健機関(WHO)、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)、中華人民共和国国家衛生健康委員会、および医療専門家向けのソーシャルネットワーキングサイトDingxiangyuanから収集されたものだ。

・空路による都市間の移動者数から感染者数を予測

同研究チームは、空路による都市間の移動者数などから感染拡大のダイナミクスをシミュレーションしていて、報告よりもはるかに多い感染者数を予測している(1月25日時点で中国での感染者数2万人)。

さらには、中国以外のハイリスク空港50の予測では、タイやシンガポールといった東南アジア以外にも、日本の空港も上位に挙げられているのがわかる(9位:関西国際空港、22位:成田国際空港、23位:中部国際空……)。

なお研究チームは、コロナウイルスの潜伏期間や回復期間(同モデルでは共に5日間と設定)など、不確実性が高いデータが含まれていることや、渡航禁止やローカル交通機関の影響が考慮されていないことなどにより、精度に限界があるとしていて、今後の更新情報に注目したい。

参照元:Modeling the Spread of 2019-nCoV/ The Center for Systems Science and Engineering (CSSE) at JHU

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