故人がもし、音楽を愛していたなら、「Catacombo Sound System」という音楽の流れる棺がよいかもしれない。スウェーデンのPause Ljud & Bildが開発した特殊な棺で、故人の好きな曲を永遠に流し続けてくれる。
ユーザーはまず、オンラインの“CataPlay platform”上にアカウントを作成する。この“CataPlay platform”は音楽配信サービスのSpotifyに接続するようになっており、ユーザーはあらかじめ生前に、棺用の音楽としてオリジナルのプレイリストを作成しておくか、あるいは死後に家族や友人が、故人の好きだった曲をセレクトする。すると、その音楽リストが棺から流れ続けるように設定できるという流れだ。
また、“CataTomb”という墓石部分は、4Gのインターネット通信に対応していて、CataPlayから音楽を受信し、現在流れている曲を7インチサイズのディスプレイに表示。棺の本体部分である“CataCoffin”にはフロントスピーカーが搭載されていて、4インチのミッドベースドライバー、8インチのサブベースドライバーを駆使して、高音質なハイファイ音声が実現され、音響効果にも十分配慮されている。
棺の前に立って祈りを捧げるとき、埋葬された人の好きだった曲が流れてくる。それはきっと何よりも、故人の個性、思い出を偲ばせてくれることだろう。
Catacombo Sound System