隙間スペースを有効活用するLuggageHero
ホテルのチェックインまで数時間あるときや、Airbnbの民泊先でチェックアウト後にスーツケースが預けられないとき、短い時間に少ないスペースでモノを預けたいというニーズは意外と多い。そこでLuggageHeroは、「シェアリング・エコノミー」の考え方に従い、地元のホテルやカフェ、商店等をコインロッカー代わりに使えるようにするというアイデアを実現した。アプリで予約した後、現地に行って荷物を預ける際に自分の荷物を識別するタグを受け取り、安全な場所で管理してもらう。預けた分だけ支払えばよく、例えば、ニューヨークであれば1時間あたり1ドルだ。当然、キャッシュレス決済で面倒な手続きはない。盗難や破損の保険も含まれている。
さらなる国際展開を目指す
LuggageHeroは、旅行者だけでなく、提携企業にもメリットがある。荷物預かり料金の半分が手数料として得られるのに加え、観光業や飲食業であれば集客チャネルにもなり得る。そのため、提携先を見つけるのが容易で、効率的な事業拡大が可能になっている。2016年にデンマークで創業された同社は、2018年には合計50万時間もの荷物を預かってきた。米国を含め、100か所以上の預かり所を開設し、ビジネスモデルが多くの都市で通用することを証明した。2019年4月に150万ユーロを資金調達した同社は、さらなる国際展開を計画している。
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