・電動タクシー10台にワイヤレス充電ハードウェアを装備
英国は、2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにする目標を掲げている。そして、今回の試験が行われるノッティンガム市はその期限を2028年までに定めている。当プロジェクトは、温室効果ガス排出量を削減して、よりクリーンで環境に優しい輸送システムの提供に向けた重要な一歩。ノッティンガム市、ロンドン交通局、コヴェントリー大学、シェル、低排出ガス車研究およびコンサルティングを行うNPO団体のCenex、低炭素技術開発を行うSprint Power社、電動自動車の充電ソリューションを提供するParking Energy社が共同で、充電の高速化と市内中心部の混雑緩和を目指す。
この試験では、ノッティンガム市の日産とLEVCの電動タクシー計10台にトライアル用のワイヤレス充電ハードウェアを取付けて、6か月間テストを行う。
・充電の高速化とケーブルの乱雑さを軽減
混雑した市街地でのタクシーの電化は、温室効果ガス削減と空気の浄化に不可欠だ。しかし、充電にかかる時間が、タクシー運転手の収益性を低下させる可能性がある。タクシー乗り場にワイヤレス充電器を設置すると、運転手は次の客を待っている間に充電できるようになり、また、複数のタクシーが一度に簡単に充電でき、路上でのケーブルの乱雑さが軽減されることが期待される。
今回の4,8億円の投資は、2019年に発表された、英国の充電ネットワークを急速に拡大する技術開発のための約5,7億円の資金調達に続くもの。路上構造物を必要としない、市街地の繁華街に適した地下充電システムやソーラー充電などがすでに投資を受けている。
ノッティンガム市で行われるタクシーのワイヤレス充電技術試験、今後が楽しみだ。
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