2025年までに1万台を配備する計画。差しあたっては今年末までにインド国内20都市で電動人力車を導入する。
・100%電気で走行
電動人力車は三輪タイプと四輪タイプの2種で、インド国内でデザイン・製造される。すでに地元企業数社に製造を委託しているという。公開された映像をみると、「人力車」としながらも実際は人力ではなく100%電気で走行し、車と同じくドライバーはシートベルトを着用している。ただ、通常の配達トラックなどよりもスリムな分、小回りがきくというメリットもあるようだ。
・環境負荷ゼロへ
オンライン小売最大手という不動の地位を築いているAmazonは、このところ成長著しいインドにかなり投資している。今回の人力車配備もその一環であると同時に、同社が追求している環境負荷ゼロという目的も持たせている。Amazonは昨年、米国の電気自動車メーカーに専用の配達トラックを発注していて、2022年までにEV1万台を、2030年までに10万台を投入する計画を発表した。こうした取り組みにより2030年までに二酸化炭素400万トンの排出を抑制できる見込みという。
Amazon Indiaでは電動人力車の他に、仕分けセンターでのプラスティック使い捨てをなくす計画もある。
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(文・Mizoguchi)