・最大の貨物室断面積で、エアバスの輸送能力を30%増加
BelugaXLは長さ63メートル、幅8メートル。現存する貨物機の中で最大の貨物室断面積を持ち、輸送能力を30%増加させる。前身のBelugaSTは、ひとつのA350 XWBウィングしか搭載できなかったが、BelugaXLは2つ搭載可能。最大積載量は51トン、航続距離は4,000 kmだ。A330-200貨物機をベースにして、既存のコンポーネントと機器の再利用を可能できるのも特徴で、ロールス・ロイス社が製造するエンジン「トレント700」を搭載している。
そしてなんといっても、そのユニークな外観が人目を引く。Airbus社は、低位置にあるコックピットと貨物室構造、後部と尾部をパートナーと共同で新たに開発したという。
・ 欧州の11の空港で運航予定
2014年から開発が始められたBelugaXLは、200回以上の試験飛行が実施され、試験飛行時間700時間を記録。2019年末に欧州航空安全機関(EASA)によって認証を受け、今月9日、BelugaXLは最初の運用飛行を行った。現在6機が完成しているが、Airbus社は 2023年までに航空機を追加導入し、欧州の11の空港で運航を行う予定。
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