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「音×AI」ベンチャーHmcomm、5.4億円の資金調達を実施

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「音から価値を創出し、革新的なサービスを提供することにより社会に貢献する」という理念のもと、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)発のベンチャー企業として、音のIoTソリューションの社会実装を進めるHmcomm株式会社は、5.4億円の資金調達を実施した。

「音×AI」のスペシャリスト

同社は、技術革新の進むAI領域において、AIの潜在的な可能性を具現化し社会実装することを目指す企業だ。産総研独自の音声処理技術を用いて研究・開発、サービス提供を行っている。おもに音声処理プラットフォーム「Speech to TEXT」と異音検知プラットフォーム「FAST-D」の提供により、社会の課題解決に貢献してきた。

このたび、シリーズCラウンドにて、DBJキャピタル投資事業有限責任組合、JR東日本スタートアップ株式会社、KFG地域企業応援投資事業有限責任組合、株式会社博報堂ホールディングス、株式会社協和から第三者割当増資により5.4億円の資金調達を実施。

今回の資金は優秀なAI人材の獲得、開発環境の充実と研究開発の推進、基盤技術の深耕や新サービスの開発に積極的に投資していくようだ。

「音」で挑む社会の課題

同社はおもに音声認識、自然言語処理、話者分離、話者識別などの「音のソリューションVシリーズ」や、車両や畜産、インフラなどに利用される「異音検知・音のIoTソリューション」など「音のプラットフォーム」を提供。

動画の音声データをクラウドに自動でテキスト化するサービスや、骨伝導イヤーマイクを利用した工場などでの録音時の音声認識、自動車や電車車両の異常音の検知、家畜の鳴声を収集し健康管理をサポートするなど、活用領域は幅広い。

また、同社はサイバニクスの事業を推進している。サイバニクスとは、人、ロボット、情報系を中心とした脳・神経科学、行動科学、ロボット工学、IT、AI、システム統合技術、生理学、心理学、哲学、倫理、法学、経営など、異領域を融合した新たな学術領域であり、先進国が直面する社会の複雑な課題を解決へと導く領域である。同社は、その中で「音」に関する機能の社会実装を目指していくという。

「音」には多くの情報がある。身近なところで言うと、料理中に食材が焼ける音や嵐の前の風の音、人が咳き込む音で重症度がわかる場合もあるだろう……。そんな多くの情報を持つ「音」とAIをかけ合わせれば、幅広い領域での課題解決の糸口が見えてくるかもしれない。

PR TIMES

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