パーソナルケアの分野にソフトウェアの仕組みを使って最適化をもたらす
Coralは、身だしなみを整えたり、化粧をしたりするパーソナル・ケアの領域にスマートな自動化の仕組みを導入する方針を掲げている。プロトタイプとして公開した全自動マニキュアマシンでは、指を入れ、ボタンを押すと、わずか数十秒でネイルが完成する。ネイルサロンに行く時間のない人や、子育てに追われている人にとっては、自宅でテレビを見ながらでもマニキュアが塗れるのは大きな魅力となるだろう。指や爪の形は、それぞれ異なるため、コンピュータ・ビジョンの技術を活用して、形状を自動で把握して、塗装を行う細かな制御が求められる。そのため、Coralはソフトウェア開発者や化学者を含めた混成チームによって構成された。美容業界をソフトウェアで革新する「ビューティー・テック」の誕生と言える。
430万ドルを調達し、全自動マニキュアマシンの完成とその販売が見込まれる
Coralは430万ドルを調達し、次バージョンの製品開発が期待されている。米大手インキュベーターであるYコンビネーターに参加しているため、そのプログラム内で事業の基礎を固め、2020年3月に、その進捗を報告する見込みだ。2019年12月の段階では米国でベータ版のテストユーザーを募集している。価格についても公表されていないため、ユーザーからの需要を見ながら精査していくものと考えられる。今後は、完成させた製品のリリースと、顧客の獲得が進められていくだろう。
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