参考記事:禁煙治療にもITを。ヘルスケアベンチャーCureAppが再創造する医療とは(テッカブルインタビュー)
まずは禁煙への意志を固める
全⼈⼝の20%弱といわれる喫煙者のうち約60%が「禁煙について興味はあるものの、なかなか実⾏に移れない」関⼼期と呼ばれる状態にいるという。関心期の人たちは効果的な禁煙方法がわからなかったり、実際に行動に移す人が少なかったりと、禁煙に挑戦できずにいる状況だ。これは、禁煙を広めたい法人(企業、健保組合、⾃治体など)にとっての課題である。このたび同社はそういった課題の解決を目指し、法人向けWebサービス「ascure Starter」の提供を開始。同サービスは、禁煙外来の経験が豊富な呼吸器内科医監修のもと、全6章で構成されている。なお、1つの章の所要時間は5分~10分。Webサービスであるため、時間や場所に関係なく多くの喫煙者が取り組めるのも特徴だ。
登場するキャラクターとの会話の中で、関心期の人が少なからず持っている「できるのであれば禁煙したい」という気持ちを引き出し、動機づけを行う。さらに、独自のアルゴリズムを用いて、個人と同調できる情報を提供し、それぞれが抱えている認知や考え⽅に介⼊、禁煙へのモチベーションを上げていくというサポートを実行する。
「健康経営優良法⼈」認定にも寄与
健康増進法の改正により、全国的に受動喫煙防⽌の動きは顕著だ。経済産業省が定める「健康経営優良法⼈認定要件」では、「受動喫煙対策に関する取り組み」が必須項⽬となり、社員の禁煙を支援する法人が増えてきている。同サービスを活用すれば、禁煙への第一歩となる意欲を高められ、禁煙を決意したのち、禁煙外来や同社の「ascure卒煙プログラム」などを利用して社員の禁煙を成功確率を上げることができる。ちなみに「ascure卒煙プログラム」は、「医師開発のアプリ」「医療資格を持つ指導員によるオンラインサポート」「OTC 医薬品の⾃宅配送」により、通院不要の新しい禁煙体験を提供するサービスだ。
また、「健康経営優良法⼈」の調査項目の「従業員の喫煙率を下げるための取り組み」の中に「たばこの健康影響についての教育・研修」というものがあり、たばこに関する知識を学ぶコンテンツも含まれている同サービスは「健康経営優良法⼈」の認定にも大きく寄与するとのこと。
⾼度なソフトウェア技術と医学的エビデンスに基づいた「治療アプリ®」の開発に取り組む同社のCOO 宮田尚氏は、禁煙外来の抱える課題のひとつとして「心理的依存に対して介入できない」ことを挙げている。身体的依存は補助薬で抑えられるが、「食後にタバコを吸いたい」という習慣でもある心理的欲求を抑えるものは、やはり本人の考え方や行動の適切さだという。
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