同社は使用する水上飛行機全てを電動化する計画を持っており、完全ゼロエミッションに向けた大きな一歩となった。
・米magniX社の電動モーター
初フライトは、同社がターミナルを構えるカナダ・バンクーバーのフレイザー川の上で行われた。使用した機材は6人乗りのDHC-2 de Havilland Beaver。もともとは燃料で飛行する機材だが、米magniX社の750馬力(560kW)あるmagni500という電動モーターを搭載し、電動化された。
・業界の“グリーンリーダー”に
フライトはHarbour AirのCEOで創業者のGreg McDougall氏が自ら操作。飛行を終えたMcDougall氏は「今日、我々は歴史をつくった。航空、そして水上飛行機産業における安全性とイノベーションを再定義する点で我が社がリーダーシップを取っていることを誇りに思う」と語った。車や船などと同様に航空業界でもゼロエミッションを進める動きはあるものの、完全電動化には程遠い。その緩やかな動きを引っ張っていくことになるのがHarbour Airだ。
1982年創業の同社はカナダ国内、そしてカナダと米国を結ぶ国際線の定期便、チャーター便、プライベートツアーなど毎日約300便を運航している。現在所有する機材は40機超で、今後は全ての機材を順次電動化することにしている。
magniX press release