見える化ソリューション
同実験は、南砂町ショッピングセンターSUNAMOの全面協力の下、4階のフードコート内にて実施。公開されたURLにアクセスすれば、フードコート内に設置されたカメラ映像からリアルタイムに混雑状況がわかるというものだ。カメラの映像はエッジAI(「Raspberry Pi」または「NVIDIA Jetson Nano」に搭載)により、人の位置情報だけを抽出し、来店客の位置に人型のアイコンを置き換えて表示するため、来店客のプライバシーを保護できる。
同サービスを活用すれば、混雑を避け、買い物や食事などの時間を効率的に使えるだろう。また、視覚的に確認できるため、外国人にとって言葉の問題にストレスを感じないというメリットがある。一方、施設側は遠隔から混雑状況を把握することで、来店客への案内に活用でき、行列や混雑の波を平準化させられるという。
なお、同フードコートで採用されているモバイルオーダーアプリ「TANOMO」などの来店客の満足度向上を目指したサービスとの連携を模索中とのことだ。
拡がるエッジAIの可能性
同システムの開発には、マイクロソフトが提供する「Microsoft Azure」とヘッドウォータースが提供しているマルチAIプラットフォーム「SyncLect(シンクレクト)」を採用。これにより企画からプロトタイプ開発までの期間の大幅削減や、クラウド上のダッシュボードにて店舗別の混雑状況データの集計・可視化レポートの確認が可能となった。今後は、エッジAIの水平展開を容易にした「Azure IoT Edge」上での「comieru Live」の解析パターンを拡張し、行動分析・姿勢検知・視線検知によるマーチャンダイジングアナリティクス(商品政策の知見の抽出)や、自動車の物体認識とナンバー認識によるパーキングアナリティクスなどを実現していくとのこと。これまでプライバシーの問題でクラウド上での映像解析ができなかった企業の課題解決に寄与したいとしている。
PR TIMES