そのトラクターを自動走行させるという、世界初の試験を、エールフランスがフランスのトゥールーズ・ブラニャック空港で実施している。
・ピストン輸送ができる
実験で使用されているのはCharlatte Autonom社が開発したトラクター「Autonom Tract AT135」。自動走行システムはNavya社が提供している。トラクターにはコンピューターやライダー5台、カメラ2台、GPSシステムなどが搭載され、スタッフがタッチスクリーンで目的地を設定すると無人状態で目的地まで走行する。
そして飛行機に積み込むスーツケースを届けた後は同じように無人走行で出発地点に戻ってくるので、ピストン輸送ができる。
・マニュアル運転にも対応
AT135は32kWhのバッテリーを搭載し、最高速度は時速24キロ。重量25トンまでの荷物を牽引できるという。写真を見てもらえば確認できるかと思うが、AT135には運転席があり、ハンドルもある。それもそのはず、AT135は無人運転、そして人間によるマニュアル運転の両方に対応するのだという。
エールフランスによると、自動運転のトラクターによる空港内での荷物運搬は世界初で、同社は「スマート空港」に向けた大きな一歩となる、としている。
Air France
(文・Mizoguchi)