NTTドコモとソニーがバッグなどに入れたままのスマホで決済できる技術の実証実験を12月10日から行うと発表した。
・高精度な測距技術を活用
実験するのは、スマホをバッグやポケットに入れたまま、消費者がキャッシュレスそしてタッチレスで決済できる技術。ドコモは2004年からスマホを読み取り機にかざして支払いできる「おサイフケータイ」を展開しているが、このキャッシュレス決済をさらに使い勝手のいいものにしようという取り組みだ。
高精度な測距技術のウルトラワイドバンドとBluetoothなどの無線通信、そしてソニーのFeliCa技術を組み合わせている。
・両手が使えないときに便利
具体的には、スマホをバッグやポケットに入れた買い物客がレジの前に立つと、レジの機械がスマホの場所を特定し、端末をかざしたときと同じようにそのまま決済処理をする。
つまり、消費者が特段アクションを起こさなくても支払いを完了させられるというもの。これは、荷物をたくさん持っていたり、子供を抱いていたりと両手がふさがっているシーンでかなり便利だろう。
ただ、当然のことながら、他の消費者のスマホと混同しないか、消費者が2台のスマホを持っている場合はどう対応するのか、といった疑問はあり、そうした点を含めた実用性を実験では確認されると思われる。
なお、この実験は来年1月23、24日に東京ビッグサイトで開催されるドコモのイベントで一般公開される。
プレスリリース
(文・Mizoguchi)